幼児期要注意。時期別の現地校とインター。バイリンガル事情

公開日:  最終更新日:2018/05/11

英語のテレビでプチ留学のサイト趣旨は「テレビで学ぶ英語」のように、日本に安くて効果がある子ども英語を広めたいというものです。

欧米での英語と教育

その背景にはイギリスやヨーロッパのバイリンガル教育や英語教育があります。

バイリンガルに失敗してセミリンガル化するくらいなら、ヨーロッパの人のように手堅く母語を第一言語に、英語を第二言語にして、英語は完全バイリンガルではなくペラペラを目指したほうがいいのかもしれません。

日本人がイギリスの幼稚園・学校に入ったとき

日本人の子のイギリスでの現地校の状況をみていきたいと思います。

まず、引っ越してきてすぐの、現地校に馴染めない子をみてみましょう。

現地校に馴染めない

慣れるのに半年から1年

日本の環境から引っ越しして、現地校に転校すると馴染めない子がたくさんいます。

言葉に自信があっても、文化も友達も生活も変わるので当たり前ですが、慣れる目安は早い子で半年。実際、言葉、学校など環境に慣れるのには1年と言われています。

サポーターを見つけよう

親も学校のお知らせのプリント、行事、宿題のフォローと慣れるのが大変なので親子でがんばることになりますが、サポートしてくれる友達を作るとだいぶ楽になります。

イギリスは低年齢は送り迎えが必須なのでそこで味方を増やすのもいいでしょう。

また宿題をみてくれる現地の家庭教師を紹介してもらうのも良いです。現地掲示板を活用してみるのもいいでしょう。

少し日本の環境に戻ってみる

辛そうだな、無理そうだなと思ったら、親子や母子で短期間日本に一時帰国したり、日本人学校があるところに滞在して短期でも入れてもらうのも検討してみてくださいね。

一度日本語環境に帰ると楽になるケースもあります。

一時帰国の費用は乗り継ぎなど便を選び、安い日を選べば意外と安かったりします。うつになる子もいるので無理しないのも大切です。

飛行機の比較にこのサイトが便利です。
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《油断するとすぐセミリンガル》

インタープリスクール、インターナショナルスクール、キンダーガーデン、ナーサリー、プライマリースクール。

通わせたらきっと、英語も日本語も得意なバイリンガルになるように思えますよね。

「家で日本語を話しているから日本語は大丈夫。小さいうちに英語環境をあげよう」と。

でもちょっと待ってみましょう。

外国では移民の子などのバイリンガル崩れのセミリンガルも多いんです。家で日本語を話しているからといって油断は禁物です。

学力が低いと就職にも影響して最悪ギャングになると言われています。

単純に英語の学校に行けばいいというわけでもありません。その子の学力や将来を考えて学校のプランを良く考えてみましょう。

イギリスでの子どもたちの教育事情

教育方針は各家庭様々なのでもちろん家族と本人の自由なわけですが、実際にいろんな例があることも知るのもいいかもしれません。

イギリスで現地校などに通った子供たちは、スタートする時期や学校選び、学校以外の学習でだいぶ差が出ています。

まず、イギリスと日本では学校の状況が違うのでその点を確認しましょう。

 

《学費は無料か高額か》

イギリスでは5歳からの公立小学校は無料です。小学校前の公立プリスクール(幼稚園)も午前中だけなら無料です。

一方、私立はとても高額です。

学校と階級社会

間を作って欲しいときっとみんなが思っていると思います。イギリスは階級社会なのでその後のイギリスでの進路にも大きく影響するため、無理をしてでも現地の中流は私立を選択しているようです。

私立は小さなハウススクールが多くあり、日本人受け入れに積極的な学校とそうでない学校があります。

その結果、公立は現地の下流階級か、移民が多くなります。

《移民と入学待ち》

公立は無料ですが、すぐ入れるとは限りません

2,3歳くらいからリストに登録する仕組みになっています。成績の良い公立小学校はウェイティングと言って、入学待ちがたくさんいます。

学校の近くに住んでいる、宗教は何を選択しているかなど様々な項目で順番が決まるようです。学校の入学のために引っ越しする人はザラにいます。

いい学校はすぐには入れない

移民が多くいるので、海外や近隣から引っ越すと、現地の小学校の入学待ちになります。

なかなか入れない人では行政裁判に持ち込んでいる人もいました。一部では入学待ち期間は長くなりがちで、その間は一般の保育園や日本人学校などで繋いだりしています。

また成績が良いところは4年生以上の転入は成績を下げる要因になるため断られやすくなります。

 

《学校間の格差》

幼稚園でも場所や学費によって様々ですが、これが小学校になると学費の高い私立、成績が良くて人気の公立、成績が低く入りやすい公立と格差が更に広がります。

成績がいまいちの学校となると、一部の子供は荒くなり、いじめがとてもひどいのでトイレにも防犯カメラが増やされるレベルです。

中学校、高校での格差はさらにひどくなり、わりと近くの、エリアも評判も悪い公立では殺人事件までありました。

日本人の感覚の学校間の格差とはレベルが違います。

日本人系のほうがいい場合も

近くに日本人学校や日本人幼稚園があって、金銭的にも余裕があるなら、そちらのほうが下手な現地の公立よりも校風が良くて、しっかりした教育が受けられるかもしれません。

では時期別に現地教育と言葉の様子を見てみましょう。

 

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《3歳未満の現地校、ナーサリー》

赤ちゃん

保育園は0歳からありますが、ナニーというシッターさんにお願いする人も多くいます。

筆者も2歳で現地の保育園に預かってもらったのですが、親が至らずセミリンガル化しました。

親の話しかけや読み聞かせ

小さなうちの親や保育園での話しかけや読み聞かせなど、言葉の環境はその発達に大きく影響します。

ただ、その後3歳から日本語をがんばったのでセミリンガル状態から日本語は普通の子並みになりました。

詳しくは前の記事にまとめました。
2歳からイギリスの現地保育園に通わせてみた

 

《3歳,4歳,5歳の幼児期の現地校、プリスクールとバイリンガル未満》

幼児

イギリスで幼児期に英語の学校に入る場合、1年生の前にレセプションという学年があります。

レセプションは5歳からなのですが、日本とは学期スタートが9月なので日本の4月とずれています。そのため早い子は日本の幼稚園の年少の9月から学校に入り、遅い子は年中の9月からになります。

その差1年なのですが、年中の9月まで日本語環境にあれば、その後に英語の学校に入っても日本語が話せる子が多いようでしたが、年少の9月で英語の学校になる子は日本語の力がかなり落ちていました

日本語が不自由になる子どもたち

親と日本語で話そうにも日本語が足りず、バイリンガルではなく英語が第一言語で、日本語が第二言語の子の状態です。

英語が人並みならセミリンガルではありませんが、日本語が足りないのでバイリンガル未満になります。

日本での教育が問題になる

英語が第一言語のバイリンガル未満でも、永住したり大学まで英語で教育するなら構わないと思います。

ただ、いずれ日本の学校を考えているなら、幼児期に日本語がかなり落ちてしまうとその後のフォローが大変で、セミリンガル化、学力の問題が出てくるのが怖いところです。

日本語の補習

そのため数年で帰国する駐在の人は子供の日本語教育をがんばっていました。

その1年でそんなに変わるのか不思議ですが、実際、日本語もしっかりと思うなら、年少から年中の半分まではかなり意識して日本語環境にするのがいいかもしれません。

 

《小学校低学年のインターと現地校事情》

小学生

小学校低学年までは習う内容も少ないので現地校やインターにしても後で日本の学校に追いつきやすいとは言われています。

小学生からの英語の学校に転校なら漢字が苦手とはよく聞きますが、学力は大差ないかもしれません。イギリスでは算数が日本より進んでいるくらいです。

低学年の補習校

ただ、現地校の私立では宿題もある中、土曜日の補習校では1週間分の宿題が出て、両方こなすだけで毎日大変です。(聞いた限りでは公立の現地校には宿題がないようでした。)

日本語の本も不足気味なので補習校では毎月本のバザーをして図書館状態になっていました。

また公立などの現地の小学校が荒れていて、その波に飲まれて子供が荒くなった話も良く聞きます。

 

《小学校高学年から中学生のインター現地校事情》

小学生中高生

小学4年生以上からの受け入れは拒否する公立小学校が増えます。

小学校高学年以降は科目も増え、中身も増えるので両方に追いつくのは大変になります。

全ての子に当てはまるわけではありませんが、日本語でも英語でも授業が難しくなっていくので、小学校3年生までがついて行けて、4年生から怪しくなり、5年生、6年生は厳しくなると言われています。

補習校と塾

そのため日本語の勉強も、通常は学校の他に補習校と塾でフォローすることになります。

在外生活が長くなるとどうしても普段の学校がメインになり補習校などの日本語のほうがおろそかになりやすいようです。

多忙さ

日本語をしっかりと思うなら本人の頑張りと親のフォローが大切になります。

短期間だと割り切って、昼間は現地校で夕方から夜は日本語の塾で月曜から土曜までしっかり勉強している家も多くありました。その学年で日本の教育も英語の教育も両立するなら、そのくらいの頑張りがいるのかもしれません。

 

《高校生の現地校、インター事情》

中高生
年齢がもう少し上がって高校だと、現地でも日本でも大学受験資格に関わり選択が難しくなります

また高校3年の日本への転校は受験に関わるので受け入れを断るところもあります。

留年するという選択

留学していると思って1年だけ現地校に少し通って、日本に戻ったときに1学年下げる人もいますし、現地に入る時も勉強にもいきなりはついていけないので最初にひとつ学年を下げる提案もあります。

高校生などは短期留学の子も多くいますが、一般的には1年留学すればバイリンガルではなくても、ペラペラになると言われています。

日本語の学力はまちまち

ただ、現地が長いと、大学の帰国子女枠を狙って、現地校から帰国したけれど、日本語が難しくて英検も取れない、受験しても日本語が及ばなくて浪人してしまう子もいました。

その一方、転校しても語学力も学力にも問題のない子もいます。

《一部のバイリンガル化する子供》

インターなどに通っていても、小学生で帰国後に日本の学校に行っても成績も良い子もいます。

真面目なお母さんで、親もバイリンガルに近く、両親共に高学歴、家でのしっかりした教育とあとは個性かもしれません。

全員がバイリンガル化するわけではない

私も高学歴だわと思って頑張る方もいるかもしれませんが、高学歴が多い駐在の中でも学力も英語も日本語も優秀なのは一部です。

親が張り切り過ぎてバランスが崩れ、子供が潰れるまたは問題児化するケースもあるのでお気をつけください。

 

《バイリンガル未満の子のその後》

普通、現地校やインターの子は英語は良くても日本語が日本人の平均以下のバイリンガル未満やセミリンガルになりやすく、日本帰国後に日本の学校に入る場合、勉強に追いつけるよう頑張ることになります。

ただ、スタート時期が幼児期からのバイリンガル未満と小学生からで漢字が少し苦手なバイリンガル未満では日本語レベルが全然違います

幼児期でも年少からの子は日本語がより怪しく、将来的にもセミリンガルのリスクが高いのは仕方ないでしょう。もちろん成功例もあるのでしょうし、親子で頑張れば語学力も学力もあるバイリンガルになるかもしれませんが。

(日本の学校文化)

また語学や学力だけでなく、インターや現地校と日本の学校は文化も違います。日本の学校への転校で馴染むまでの目安は半年と言われるようです。2,3年しても馴染めず、帰国子女が多い学校に転校するケースもあります。

また、駐在から帰国したのに日本に馴染めなかった子供のために再び現地へ転職して移住する家族もいます。

子供の英語教育の一環のつもりが家族ごとの移住になる、とても大変ですが、移住する決断ができるくらいの家族ならどこでもやっていけることでしょう。

(就職と英語教育)

一般に海外の大学を卒業していると外資系など社内言語が英語の会社に就職する人が増えて、日本の大学を卒業した人は日系企業に就職する人が増えます。

通常、インターや帰国子女で英語教育を長く受けてきた子は英語が社内言語になっている会社では有利で、普通の日本人より力を発揮します。

日本語が不自由になる人もいる

しかし帰国子女が日系企業に就職すると難点もあります。長く英語教育を受けてきた子は細かい日本語の文章の意味を理解できない人が多くいます。

普通の日本語の会話はできても、仕事の文書、メール、連絡などやや高度な日本語でニュアンスが伝わらないと仕事にやや支障があるので、ニュアンスなど意味を確認することがよくあります。

本人にあった仕事を選ぶ

もちろん英語の案件ではその逆でバイリンガルに英語のニュアンスを確認するわけです。

就職の際は英語力、日本語力をよく考えて会社や仕事を選ぶことが重要になります。子どもが将来どんな仕事をしたいか、どこで仕事をしたいかも含めて教育プランを立てていけるといいですね。

 

《おわり》

【時期別インター、現地校まとめ】

《3歳未満》

言葉の遅れ、セミリンガル化に注意
発音は吸収

《3,4,5歳》

年少の途中から→日本語が怪しくなる
年中の途中から→日本語はわりと話せる

《小学校低学年》

日本語の補習校との両立
漢字が少し苦手になりやすい

《小学校高学年から中学生》

4年から6年の現地校受け入れは減る
補習校と塾でとても忙しい

《高校生》

それぞれの大学受験に注意
学年を下げて、学習内容に対応

《全体》

0歳から小学生
家庭での絵本の読み聞かせ、話しかけの影響大

現地校は格差からくる校風に注意
文化が異なるので日本の学校への適応が大変

まとめ

以上、在外の現地校やインターなどの英語での教育を受けた子供たちの話をしてきました。

様々な家庭環境や子供の個性、教育方針があると思います。

周りをみる限り、特に幼児期の年中までの言葉の環境は重要なようです。

また言葉だけでなく文化や格差にも見逃せないほどの違いがあります。

海外にいる子も日本にいる子も、(海外移住をする予定でなければ)基本的に第一言語は母語の日本語が不足しないようにがんばっています。

日本でバイリンガル教育をする際にも参考になるかもしれませんね。

2歳からイギリスの現地保育園に通わせてみた

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