2歳からイギリスの現地保育園に通わせてみた/バイリンガル事情

公開日:  最終更新日:2018/03/01

日本で格安の子ども英語をするというサイトの趣旨からは少しそれますが、とても参考になる面もあるので、今回はイギリスの現地保育園での話をお届けします。

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2歳の子を預けて親にも時間が欲しい、という理由で筆者はイギリス在住中に近くの現地保育園に子供をひとり入れました。

そこで、イギリスの現地保育園に2歳から3歳になるまで通った経験と反省をまとめてみました。

アメリカやイギリスで現地保育園を考えている方や、日本でインタープリスクールなどを考えている方の参考になれば幸いですし、なんとなく読み物として読んでもらえても嬉しいです。

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《それなりに高い保育料と無料の公立》

現地にある日本語の保育園は2歳だとかなり高額でなんの補助もないので、我が家は選べませんでした。近所の現地保育園は平日毎日通うには月15万円以上と金銭的にも辛いので、最低ラインの週に3回程度通うことにしました。

3歳からは行政からの補助制度があり、半額程度になります。また駐在の一部の会社では3歳や年少からは一部を会社負担してくれます。

また、一般に1,2年前からの申し込みが必要ですが、公立小学校のプリスクールは平日午前中だけなら無料です。

 

《うつ病でいっぱいの日系病院》

筆者が預けた理由は子供の英語が得意になるかもというよりは、自分が休みたいという理由でした。

外国暮らしは頼れる親もおらず、夫も不在がちなのでストレス高めです。現地でも日本人向けでも子供を少し預けられるというのはとても有難いことです。周りに日本人向けの保育園がなくても、安全に預けられる現地の幼稚園やシッターさんがいれば預けたらいいと思います。

日本人はひとりで抱えがちですが、外国だとなおさらです。そして日系病院には大人や子供のうつ病の患者さんがたくさんいます。まずは自分と家族の心身の健康第一にしましょう。

外国人が不安であれば、日本人のシッターさんもいるので現地掲示板などで探してみると良いですよ。ただ、日本人でも在外が長いと現地化して中身は外国人とほぼ変わらない人もいるので過信は禁物です。

《イギリスの保育園の雰囲気》

2歳なりたてで、現地保育園に通い出した当初、子供はもちろん泣きました。

預けられるし、外国だし、言葉がわからないし。でも泣いたらスタッフが抱っこしてくれるので、その優しさが1番の救いでした。

 

《設備は古いが人でカバー》

その園は教会系で設備は古いのですが、スタッフは十分いました。教会系の他にもモンテソーリ系、保育ママグループ、私立系など様々な保育園があります。

イギリスは建物が全般的に古く、古いものを直しながら使う文化でした。

日本の綺麗な保育園とは大違いですが、ボロボロでもキリスト教精神からか、子供を大事にする文化からか、みてくれる人が充分いれば子供は大丈夫なのかもれません。

 

《保育園はシステムではない》

公立保育園ではなく教会、ハウスなどで運営している小さな保育園が多くありました。スタッフもアルバイト風の若い人もいます。

日本から比べたら運営はかなり雑ではありましたが、保育園がみてくれるというよりは、シッターさんの集まりという、人が子供をみてくれている感じでした。

たくさんの外遊び、楽器、お料理、自由遊び、絵本読み聞かせなど、勉強より伸び伸び遊ばせてくれました。日本の保育園の数倍服を汚してくるので服は安いものがおすすめです。

小さい子は日本よりちょっとしたことで電話がありお迎えです。でも何かあると大変なので呼ばれたほうがはるかに安心でした。

《食文化が違う》

食事はイギリスゆえに合わず、食べないことがありました。

『昼食を食べないのでポリッジを作ったけれど、それも食べなかった』とお迎えでの報告。ポリッジは朝ごはんのシリアルに入っている、オートミールを牛乳と砂糖で柔らかくしたものです。

日本人の子供はそれはきっと食べません。大人も子供も食文化は慣れるのも難しいですよね。食事はボディブローのように効いてきます。

食べられるようにお弁当を持っていっている子もいました。

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《移民と子供たち》

イギリスには移民が多いのですが、その地域もそうでした。保育園も移民の子が1/3はいたと思います。現地の無料の公立小学校や公立プリスクールの入学待ちとして繋ぎでいる子も多くいます。

そのため英語がカタコトな子はいつもいて、よく子供が入れ替わっていました。

また、普通レベルの保育園だったので若干荒くて手が出る子から静かな子まで様々でした。

 

《誕生日は誕生日の子が振る舞う》

イギリスは特に子供の場合、誕生日の人が周りにケーキなどを振る舞う日です。そのため、保育園でも誕生日にはその子の親が子供向けケーキとみんなに配る小さなお菓子などを持っていっていました。

ケーキは生クリームの高価なものではなく長持ちするスーパーのケース入りのもので、パウンドケーキのようにしっかりしているので、スタッフが小さく切ってくれてみんなでお祝いしてくれます。

 

《覚えた言葉》

2歳から1年通って覚えた言葉は『Are you OK?』(大丈夫?)『Oh!Dear!』(あらまあ)でした。

何度も『大丈夫?』『かわいそうに。』と声をかけてくれていたのでしょう。声をかけてくれていたスタッフの優しさはうれしいのですが、逆に大丈夫じゃない状況が多かったと思われるのは親としては辛いところです。

そして当たり前ですが、小さかったこともあり、話しかけてもらっていた言葉がだいぶ簡単で少ないフレーズだったようです。ナニーさんは子供を預かっているだけなので、言葉を教えるつもりでたくさん話しかけているわけではないのです。

Are you OK?くらいの子供向け英語なら私にも言えます。シッターさんとしてはありがたかったのですが、英語に触れさせたいだけなら、親が話しかけたほうがずっと良いと思います。

 

《確かに英語の発音は吸収》

しかし、2歳からの1年で英語のネイティヴの発音は吸収していました。保育園だけでなく、家で英語のテレビが流れていたこともあると思います。今も発音は家族で1番ネイティヴです。

ただ、2歳児には言葉の意味があまり理解できないことがストレスになり、英語を嫌がるようになっていました。

一方で幼児期に現地保育園に行かずに主に英語をテレビから学んだ子の方が英語をよく理解して話せるようになりました。発音もネイティヴに近いので、発音だけの2歳の幼児英語にどれだけ意味があるのかとも思います。

 

《セミリンガル化した2歳児》

現地の保育園に入れたはいいものの、英語でも日本語でも周りの子供に比べて言葉が明らかに遅くなりました。いわゆるセミリンガルです。

一応日本語の絵本の読み聞かせをして、テレビも英語と日本語のどちらも観れるようにしていたつもりなのですが、足りなかったようでした。親が与える言葉の環境不足だったと思います。

その後、3歳から補助制度があるので日本語の幼稚園に入れたところ、急激に日本語を話し出しました。

 

《3歳からの日本語幼稚園》

外国での日本語幼稚園なのでとても高い学費でしたが、補助のおかげで入れる払える程度の金額でした。

現地で貴重な日本語幼稚園というその特色から、言葉をきちんと教えようとする丁寧な日本語の話しかけで言葉の花が開いたようです。

ちょうど3歳という年齢もあったと思いますが、それまで家庭でも現地保育園でもどちらの言葉も話しかけ不足、読み聞かせ不足で遅れていた感は否めませんでした。

家庭での話しかけや読み聞かせの大切さを痛感したのは言うまでもありません。
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《まとめ》

在外で現地保育園を考えている方や、日本でインタープリスクールなどを考えている方など様々だと思います。様々な家庭の事情があって、英語の保育園に預けることもあると思います。

その場合、保育園で英語を普段使うので、家庭でも英語の比率が上げがちなのですが、幼児期は日本語の基礎を作る時期でもあります。

日本語を捨てて英語メインにするつもりでない限りは、保育園任せにせず、家での日本語の話しかけや読み聞かせをしっかりしたほうが良さそうです。

もちろん自戒を込めてですが。

次の記事ではイギリスの現地校事情を含め、幼児期から小学校以降の現地校などに通った子供たちのセミリンガル、バイリンガルの様子をまとめます。

特に幼児の一時期を境に日本語の力が大きく変わります。インター、現地校を考えている方はご注意ください。

幼児期要注意。時期別の現地校とインター

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